台湾ではマンボウは一般に食されているほど、ありふれた食材として知られています。
しかし日本においては、マンボウは珍味の領域にあり、一般的な食材として認知されていません。
そこで今回は、マンボウの獲れるご当地にスポットを当てていきたいと思います。
マンボウの卵と身を美味しくいただく調理法について!
日本国内においてマンボウを食材として使っている地域は、三陸などが主です。
料理は食材とともに発展してきますから、ご当地の食べ方に倣うのがベストです。
いったいどんな食べ方があるのか紹介していきましょう。
三陸地方の食べ方、「茶窯」って何?どんな味なの?
マンボウの卵巣が茶釜に似ているためにその名がついた、ご当地料理です。
本当に鮮度が命のため、市場に出回ることは非常に少なく、地元の漁場で消費されることが多いそうです。
ですから船の上で捌いて、オレンジ色の卵巣を取り出してから、すぐに販売されます。
それを熱湯で3分ほど茹で、冷水で冷まし、薄切りにしてから醤油につけて食べます。
二層に分かれているのですが、白いところはホタテに似た食味で、黄色いところはウニに似ているそうです。
地元の漁師さんの食べ方は、茹であがった卵巣に、酢味噌をかけてシンプルに食べるそうです。
クセを感じなく食べやすい調理法は?
それは、マンボウの身を高温で加熱して食べる、天ぷらがおすすめです。
水分を多く含む魚ですので、あらかじめ塩をしっかりとふっておいて水を抜くと、臭みをとることができます。
水気をキッチンペーパーなどで拭き取り、一口大に切り分けます。
それを大葉で巻き、炭酸水で溶いた小麦粉で作った衣をくぐらせて、油で揚げます。
炭酸水がなければ普通の水で大丈夫ですが、炭酸水を使うと仕上がりがいつもよりカラっとします。
食味はエビのような、イカのような感じがしますが、食感は鶏肉によく似ていますが、少し弾力があります。
他にも、水分をとったマンボウの身に唐揚げ粉をまぶして、高温で揚げるのもいいでしょう。
まとめ
とても生臭いのかなという印象が強かったのですが、天ぷらや唐揚げならば食べてみたいです。
何より鮮度が命の食材ですから、お住いの地域で食べることはできないことも多いと思います。
茶釜と天ぷらの他にもいろんな料理がありますが、三陸へ旅行に行く機会があれば試してみてくださいね。